暗殺教室 全21巻 感想
ズバッと一気読みしたので備忘録がてら
魔人探偵脳噛ネウロ と比べて、想定する読者年齢をハッキリ下げている。
『ズルい大人に立ち向かう子供達(≒読者)』という構図を鮮明に打ち出していて、その『大人』には高校生すら含まれている(主人公たちは中学生)のだから、思い切ったものだと思う。
表紙のデザインが素晴らしい。ノーマーク爆牌党 を彷彿とさせるビビッドな色合いで美しい。
ちなみにノーマーク爆牌党の色は5巻が一番好き。
読んでいて、生徒たちの中から、主役級の目立つキャラが出てこないことを不思議に思っていたのだが、よくよく考えてみるとネウロのヤコ達もそんな風だった。作風なのか。
例えば物語の途中で、「暗殺の才能がある生徒」が出てきて、その生徒が活躍して、人気キャラになる。
それなら、その暗殺キャラを活かすストーリーを作れば楽に売れるし連載も伸ばせるはずだ。しかしそうしていない。
人気キャラのために話を作るのではなく、まず面白い話があってそこにキャラクター達が飛び込んでいく。それが流儀だとしても、中々続けられるものではないと思う。素晴らしい才能だ。