読了記録 - BEASTARS 5巻まで
前から気になってて、Kindleで40%ポイント還元だったので読んだ。なぜか3巻だけ10％ポイントだったのだが。なぜだ。
獣人たちが暮らす世界、肉食が草食を殺す殺人事件が発生する。
ハイイロオオカミである主人公レゴシには「肉食獣としての殺戮本能」が存在するという不穏な設定を見せつつも、学園生活と演劇活動を軸とした、わりとユルい内容からこの漫画は始まる。
しかし4巻あたりからは、肉食が草食を殺そうとする血生臭い事件に主人公が明確に巻き込まれるようになり、かなり毛色の違った作品となる。
話の筋道や登場人物の人格は、どれも普通で特色すべき点はない。
とにかく絵が精緻で素晴らしい。
特に主人公のハイイロオオカミであるレゴシと、ライバルであるアカシカのルイの出で立ちには華があり、作者の思い入れが伝わってくる。
表紙の絵だけが理由で買ったようなものなのだが、その期待にはっきり応えてくれる内容だった。
ただ巻数が進むにつれて、週刊連載相応の書き込み量になってきており、自分の好みとしては掲載ペースを落として絵で買わせる方向に行った方がいいんじゃないカナーと思った。
4巻から殺害を前提とした話が回りだすのも、個人的には好みではなく……掲載誌のカラーに馴染むように、そう変わったなら残念だなあとも思う。
