読了記録 - ゴブリンスレイヤー(小説) 1-3巻

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大筋

農家が受ける獣害のごとく、辺境の村は恒常的にゴブリンの脅威にさらされている……という世界で、ゴキブリの如く繁殖するゴブリンを皆殺しにすることを生業にする主人公ゴブリンスレイヤーの活躍が描かれている。

世界観

攻撃を受ければ怪我をする、かなり現実よりのリアリティレベルが設定されているが、同時に強くTRPG的で、魔法などはしっかり存在し、人間離れした戦闘を行う高レベル冒険者の存在がしばしば示唆される。

ぶっちゃけていえば、高レベルになる少し前のTRPGセッションのノリそのままの内容。
キャラメイキングの時点で「ニンジャスレイヤーならぬ、ゴブリンスレイヤーとして生きます」と宣言してTRPGをプレイすればこうなるだろうというストーリーライン。

感想

TRPGリプレイでなく、小説なのだからもうちょっと凝ったストーリーの魅せ方が欲しかった。

例えば2巻の「剣の乙女」をめぐる物語の回し方は主人公たちの視点がほとんどを占めていて、文章の成り立ちがプレイヤーに解説するGMの喋りに近すぎる。

度々示唆される、神(GM?)の存在や、高レベル冒険者の存在についても、些か唐突で、隠し設定紹介の域を超えておらず演出として弱い。

これらは、今後の話も読み続ける人なら気にならないポイントかなと思う。