ヌルゲーだけど面白い! - ダンガンロンパ
むかし勢いで書いたやつ。V3そのうちやらんとなあ。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 PSP the Best
- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: Video Game
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2001年に発売されたアドベンチャーゲーム「逆転裁判」は衝撃的に良かった。こういう風に作れば、アドベンチャーゲームは面白いんだと皆思った。
しかし実際には「逆転裁判」に続くアドベンチャーゲームはなかなか登場しなかった。「逆転裁判」になろうとしたアドベンチャーゲームは数多く登場したが、どれも逆転裁判のようなゲームとは言えなかった。
しまいには「逆転裁判」の続編ですら「逆転裁判」らしくないと言われるようになった。なぜだろうか?
その理由は、逆転裁判の真似をしたゲームのほぼ全ては、「逆転裁判」ほど難しい問いかけがプレイヤーに投げかけられないからである。ヌルゲーなんである。
なぜヌルゲーになってしまうのか?
それは難しいアドベンチャーゲームはクソゲーだからだ。「デゼニランド」も「アローン・イン・ザ・ダーク」も「MYST」も皆クソゲーだ。ごく僅かな変人を除けば、あんな酷いゲームをプレイした事にうんざりしており、二度とあんなゲームは買わないと固く決心している。
ヌルくない難易度というのは、出来たり出来なかったりする難易度である。だからヌルくないアドベンチャーゲームというのは、いつか解けない謎が出てきて、話が進まなくなり、総当り作業ゲーと化しクソゲーとなる。
逆転裁判は、解けなくなって総当りさせられても、クソゲーとは呼ばれなかった。驚天動地のシナリオが用意されており、キャラクターが魅力的だったからだ。シナリオが良ければ総当りでもなんでも許されるのであった。
結局シナリオが面白かどうかだけなのだろうか。他に解決策はないのか。
その解決策を示したものが、逆転裁判のほぼ10年後、2010年11月に発売された「ダンガンロンパ」だ。
まず演出がいい。逆転裁判の演出もまったく素晴らしいものだったが、ここに来てようやく次世代の演出になったという印象を受ける。エフェクトは画面一杯に広がり、発言はフルボイス、BGMは派手で豊富だ。
次に、問題に対する回答の入力インタフェースがいい。ミニゲーム化することで、低難易度を感じにくくさせている。難易度の高い問題の時は、単純な3択問題になるなどの配慮も行き届いている。
以上のようにして「ダンガンロンパ」は解けなくなることのないヌルゲーでありながら「逆転裁判」のように推理する楽しみを取り除いていない良いアドベンチャーゲームになっている。素晴らしい。