読了記録 - チェイサー 3, 4巻
この作品は、特に業界人というわけでもないが、アニメ業界に一言申したくなるようなオタクなら必読だろう。手塚治虫について何も思い入れがないとさすがに面白くないかもしれないが。
3巻
主人公海徳が、週刊少年キングの創刊に合わせて週刊連載を開始する。
キングについて自分の知っていることは、ゴーマニズム宣言で書かれていた、小林よしのりが廃刊に立ち会った話ぐらいなので、この時点で気分がつらい。
しかし、次巻で面白い展開になる。
4巻
今どき手塚治虫について語るなら、避けて通れない気すらしてくる「劇画とかに押されて打ち切り続きだった頃」の話。
鉄腕アトムが打ち切られたのは、視聴率40%越えが25%まで下がったからじゃないか? と主人公と編集たちが雑談をするシーンがある。
下がって25%てとんでもない。ほんと社会現象だったんだなと思う。
集英社の週刊誌の名前が「ジャンプ」になったエピソードとか、どこまで本当なのやらわからなくモヤモヤする。
10年後ぐらいに、自分の頭の中でこれが真実になってる気がするぞ(笑) こうして歴史はねつ造されるのであろう。
TVアニメの視聴率対決、その勝者のオチが超面白い。