魔術オーフェンはぐれ旅 新大陸編

限定版で販売した後、しばらく経ってから通常版を販売するという事をされて重複して買ってしまい、何を買えばいいのか分からなくなって放置していた。
Kindle Unlimited で読めるようになった機会に、シリーズを通して読み直してみた。
(今からでも、巻数表示を追加するべきだと思うぞ!) 

旧シリーズでは、何か新しい設定が出てくる度にオーフェンが弟子(マジク)にそれを説明する……それで読者にも伝わる……形式を取っていたため読みやすかった。

しかし今シリーズでは、登場人物の内心を通して設定を説明する形式になっていて、とても読みにくい。

悪い世界情勢を舞台にしているため、延々と登場人物たちの愚痴を聞かされる構造になっておりひたすら暗い。

オーフェンが中心になっていた戦闘シーンが、集団戦メインに変わったのも不満だ。
戦争を描くというほどの内容にはなっていない。かといってオーフェンに代わるヒーローが登場するわけでもない。

娯楽小説からはずっと離れた作品になってしまった。