読了記録 - 記事化予定なし

 

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

 

 「脂肪と言う名の服を着て」に似てる。

大奥 1 (ジェッツコミックス)

大奥 1 (ジェッツコミックス)

 

凄い作品だとは思うのだが、個人的にはあまり。 

7巻から11巻を読んだ。
最初の近代兵器無双と対炎龍の2つがエピソードとしてはずば抜けていて、そのほかは作者の絵を楽しむ話だなと思う。

月姫SS

月姫SS

 

 古本屋でなんとなく買って読んだ本。 

 

Kindleで安かったので読んでみた。
話のつくりが、Web小説そのまま……つまり

  • 話のほとんどが主人公の視点で書かれていて、誰でも読みやすく、どこからでも読める
  • 起承転結のループが小さい。結果として、長編小説と比較すると脈絡なく都合の良い出来事が次々と起こっている風になる
  • 女の子が次々と出てきて最初からほぼ全員主人公に好意を持っている

という風になっている。
こういうのを書籍化すると、書籍から入ってきた人が低い評価をするので不幸な気がするんだけどどうなんだろう。
それともWeb小説を読む人たちがメイン購入層なので、問題にならなかったりするのだろうか。なんだか不思議な気がする。

 

3巻まで読んだ。

生だとやっぱり 画風が全然違う

メタい。自分の汚れた心では、舶来品の設定を使って、萌え絵を混ぜて日本市場向けに作り直しましたという風に見えるため気持ちが乗らなかった。
実際はそんなにX-MENとかに似ているわけではない。が、やはり気になる。

海外人気が高いことについては、NARUTOを彷彿とさせる。
学校に入って、魅力的な先生がいて、1年同士で仲良くなって、進級試験を乗り越えて……というメソッドは強い。わかりやすい。

 

MW号の悲劇―電撃コラボレーション (電撃文庫)

MW号の悲劇―電撃コラボレーション (電撃文庫)

 

ずっと昔に買ったまま放置していた本。
最初の方が真面目な話で、後半にフザケた話を持ってきているのは失敗だろう。
最初にギャグを持ってきて、真面目な話でシメるべきだった。共作なので難しかったのだろうが。

中二病なんて言葉がなかった、あの頃の子供達の幻想と付き合い - GOGOモンスター

Kindle版の値引率が高かったので衝動買いした。

傑作「ピンポン」完結の興奮冷めやらぬ時期に発売された本。
「ピンポン」で松本大洋のファンになった人達は、あまりにもエンタメ路線から離れたこの本に若干引いていたのをよく覚えている。自分も引いていた。
ついでに値段にも引いていた。金のない学生だったのだ。

窓ガラスについた水滴を見るシーンが好き。
自分も幼いころ、車のワイパーで吹かれる水滴を見て物語を想像していた。

魔術オーフェンはぐれ旅 新大陸編

限定版で販売した後、しばらく経ってから通常版を販売するという事をされて重複して買ってしまい、何を買えばいいのか分からなくなって放置していた。
Kindle Unlimited で読めるようになった機会に、シリーズを通して読み直してみた。
(今からでも、巻数表示を追加するべきだと思うぞ!) 

旧シリーズでは、何か新しい設定が出てくる度にオーフェンが弟子(マジク)にそれを説明する……それで読者にも伝わる……形式を取っていたため読みやすかった。

しかし今シリーズでは、登場人物の内心を通して設定を説明する形式になっていて、とても読みにくい。

悪い世界情勢を舞台にしているため、延々と登場人物たちの愚痴を聞かされる構造になっておりひたすら暗い。

オーフェンが中心になっていた戦闘シーンが、集団戦メインに変わったのも不満だ。
戦争を描くというほどの内容にはなっていない。かといってオーフェンに代わるヒーローが登場するわけでもない。

娯楽小説からはずっと離れた作品になってしまった。

TRPGセッションの純愛 - ひと夏の経験値

 

1ヶ月で、東京に(正確には埼玉に)帰ることが決まっている女の子と定期的にテーブルトークRPGで遊ぶ。それだけの話。

主人公のテーブルトークRPGへの愛がまっすぐで眩しい。

ソード・ワールドRPGガープスロードス島戦記ルナル・サーガ etc etc...
90年台にテーブルトークRPGの近くにいた・・・・・・それも学生として・・・・・・人ならば共感せずにはいられないはずだ。

最初から期限の決まっている付き合いは、ドロドロの恋愛模様などになるわけもなくサラッと通り過ぎていく。それが美しい。
90年台の美しい追体験をしたいフィクション・オタク必読の書。

美しくない追体験をお望みの場合は 全滅脳フューチャー がオススメだ!

全滅脳フューチャー! ! ! (幻冬舎文庫)
 

 

家族がいれば幸せになれる。例え何も解決しなかったとしても - 猫泥棒と木曜日のキッチン

 

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)

 

自分は本当は「解決する話」が好きだ。
核兵器が落ちてくるのを防ぐとか、処刑されそうな仲間を助けるとか・・・・・・せっかくフィクションを読むなら、そういう「問題を解決する」「立派な行い」が見たい。

 この作品はそうではない・・・・・・タイトルの猫泥棒とは主人公のことであり、それは悪いやつから猫を守るための行動なのだが・・・・・・何も根本的な解決にはなっていない。

しかしそれでも、読んでいて大きな喜びを感じたのはどうしたことだろうか。
その回答はあとがきに書かれていた。

そのまま書けば暗くなってしまう話ですが、常に光を見つめながら書いていました。この世の中には辛いことや悲しいことがたくさんありますが、同時に楽しいことや、つい思い出し笑いしちゃうようなことだってたくさんあります。どちらをより多く見つめるのかは、どこかの偉そうな神様ではなくて、わたしたち自身が決めることなのではないでしょうか。弱者として扱われることが多い子供達にだって、その権利はちゃんとあるはずです。(あとがきより抜粋)

そう、子供達が幸せか、そうでないかを決めるのはやはり、子供達それ自身なのだ。
たとえそれがフィクションの中の子供であってもだ。
この作品はそんなことに気づかせてくれた。

モブサイコ100

少し以前に、Kindleで期間限定無料をやっていたのを読んでハマった。 

モブサイコ100(1) (少年サンデーコミックススペシャル)
 

ヒーロー物のパロディだった「ワンパンマン」は自分には刺さらないテーマだったのだが、こっちは素晴らしい。

まず絵が良い。CMで「アニメに比べて絵が微妙」などと言われているが……自分には何が悪いんだか分からない。

ひぐらしのなく頃に」「ハチワンダイバー」「カイジ」などの作品を指して、「絵は微妙なんだけど面白いんだよ」と紹介する人がたくさんいる。昔から不思議に思っている。
絵画コンクールではないのだから、作者の伝えたい内容がしっかり絵に含まれているかどうかが重要ではないか。
写実的な表現は、それ自体を魅力とするジャンルでなければむしろ邪魔ではないだろうか。
同人ゲームを商用コンソールに移植するとき、違う人の絵に載せ替えてしまったりするが、本当にあれは必要かといつも思う。

モブサイコでは、爽やかな好青年であるモブの弟は爽やかに書かれ、窮屈な家庭で鬱屈している生徒会長は老けて書かれ、押しの強い女の子の表情はキツくて押し付けがましい。
それらの表現は物語のパーツとして自然で、とてもレベルの高い絵だと思う。

そしてなんといっても見開きが素晴らしい!
見開きの1枚絵はこの作品の最大の魅力だ。それらは話の帰結であったり、主人公の力の表現であったり、色々なのだけど。
モブサイコ作者の、世界を描く力の強さを感じる。

善人シボウデス 感想

Steamのサマーセールで購入。
ダブルパックで購入し、9時間9人9の扉をプレイした後に始めた。前作に満足できたなら全く問題のない内容。

極限脱出ADV 善人シボウデス

極限脱出ADV 善人シボウデス

 

デスゲーム的な要素が導入されたものの、そのルールは緩い人狼ゲームのようなもので相変わらず上品にまとまっている。
徘徊しているシリアルキラーが襲い掛かってきたり、デストラップ的な密室が登場したりはしない。

別ルートでも、共通のテキストが既読スキップの対象になる。
これは非常に助かる。スキップの速度も快適だった。

各ルート同士が補完しあう演出は強化されている。

ネガティブな感想を以下に書き出す。
少しでも気になったところを列挙しているだけで、特に作品の評価が低いというわけではない。

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